日本に自生するエビネ類

2023年12月08日 21:45

【エビネ属】
・エビネ・・・ジエビネやヤブエビネと呼ばれ,花色は褐色〜緑色まであり,変異が大きい。北海道〜沖縄まで広く分布する。
準絶滅危惧(NT)

・キエビネ・・・オオエビネと呼ばれほかのエビネより大きくなり,栽培は比較的容易である。花色は黄色。本州〜沖縄に分布する。
絶滅危惧ⅠB類(EN)

・キリシマエビネ・・・花はうつむく傾向があり,花色は白色+紫色で栽培は困難である。本州近畿地方〜奄美大島に分布する。
絶滅危惧ⅠB類(EN)

・オオキリシマエビネ・・・園芸上ではニオイエビネと呼ばれ,キリシマエビネに似るが花に強い香りがあり,花はやや開く傾向にあり,葉柄が固いのも特徴。伊豆諸島に分布し,栽培は容易ではないが園芸的人気は高い。
絶滅危惧ⅠB類(EN)

・サルメンエビネ・・・春咲きのエビネの中では最も大型になるが,市街地での栽培は困難である。花色は緑色で,唇弁が赤みを帯びる。北海道〜九州まで広く分布する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・ナツエビネ・・・エビネ類では珍しい夏咲きで,花色は紫色で,花弁は反り返る。暑さに弱く,ウイルス感染にも弱いので,長期栽培は困難である。本州〜九州に分布する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・ツルラン・・・ナツエビネと同様に夏咲きで,花は白色で花茎の先端近くに集まって咲く。耐暑性があるため,耐暑性に欠ける種との交配に使用されるが耐寒性には欠ける。
九州南部〜沖縄に分布する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・オナガエビネ・・・夏咲きで,ツルランに似るが,花数が少なく,花色は淡紅紫色や紅紫色である。山地性で,耐暑性,耐寒性のどちらも欠ける。奄美大島〜沖縄に分布する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・ヒロハノカラン・・・夏咲きで,ダルマエビネとも呼ばれ,姿はツルランに似るが,花弁はごく短く唇弁は広く白色。
九州南部〜沖縄に分布する。
絶滅危惧ⅠA類(CR)

・トクサラン・・・長く伸びた偽球茎をトクサの茎に見立てたことが由来で,花色は黄色。九州南部〜沖縄に分布する。
準絶滅危惧(NT)

・レンギョウエビネ・・・スズフリエビネと呼ばれ,花は小さくて数が多くうつむき黄色。
九州南部〜沖縄に分布する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・タガネラン・・・タガネソウの葉に似ていることが由来で,小型の黄色い花を多数つける。
栽培は困難である。
大分県に固有分布する。
絶滅危惧ⅠA類(CR)

・キソエビネ・・・花は紫を帯び,唇弁は分かれず,下向きに咲く。耐暑性がないうえ,性質も弱いので,暖地での栽培は困難である。本州中部と四国の一部に分布する。
絶滅危惧ⅠA類(CR)

・キンセイラン・・・花色は黄色〜黄緑色。
葉は細長い。和名は牧野富太郎が命名した。北海道〜九州の比較的冷涼なところに自生する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・アサヒエビネ・・・夏咲きで,花色は淡黄色である。唇弁はやや反り返る。小笠原諸島の父島と兄島に分布する。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

・アマミエビネ・・・花色は白色〜淡紅紫色で,花は全開しない。エビネ類の中では花期が早い。奄美大島に固有種である。
絶滅危惧ⅠA類(CR)

・オクシリエビネ・・・ナツエビネの変種だが,ナツエビネと違い寒地性である。ナツエビネとは葉下面の毛の有無で見分ける。北海道の奥尻島,本州の青森県西部に分布する。
情報不足(DD)

・カツウダケエビネ・・・花色は淡紫褐色〜緑色で,沖縄島北部に分布する。
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・コウズエビネ・・・花色は紫色〜白色で,伊豆諸島の固有種である。
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・サクラジマエビネ・・・花は小さく,緑色の花弁に黄色の唇弁で多く咲かせる。
葉は細い。桜島で発見されたことが名前の由来だが,噴火にとって桜島の個体は絶滅した。鹿児島県に分布する。
絶滅危惧ⅠA類(CR)

・タイワンエビネ・・・夏咲きで,花色は黄色で,多く咲く。沖縄島,石垣島,西表島,台湾に分布する。
絶滅危惧ⅠB類(EN)

・タマザキエビネ・・・ササバキエビネと呼ばれ,徳之島,沖縄島北部,西表島に分布する。
絶滅危惧ⅠA類(CR)

・トクノシマエビネ・・・花色は赤褐色〜緑褐色で,エビネに似ていて,花が少し小さく,唇弁の隆起線があまり目立たない。
徳之島の固有種である。
絶滅危惧ⅠB類(EN)

・ハノジエビネ・・・エビネの変種である。
徳之島に分布する。
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